春休み。

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その声にドキッと胸が高まり、心拍数が上がった。 朝井戸 崇浩(アサイド タカヒロ)。 みやが中学の3年生のときに片想いした相手。 高校に無事合格出来たら告白しようとラブレターまで書いていた。 「あ…こんにちは。」 「こんにちは。ひとり?」 「あ…うん、ひとり。」 「良かったら…少し話せない?」 「い、いいよ。」 前を歩く崇浩の少し後ろをトボトボと付いて歩く。 向かった先は、ショッピングモール内にあるファーストフード店だった。 「俺、ポテトとコーラ。四戸は?」 「私もコーラ。」 崇浩は、みやの分も素早く注文し、受け取ったトレイを持って空いている席に向かった。 慌てて後に続いたみやは、席に座る前に声をかけた。 「あの…お金。」 「ここは奢られてよ。 俺が誘ったんだし。」 「う、うん。ご馳走さま。」 向かいにゆっくりと座った。 .
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