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角度を変え、何枚も自撮りしては確認。
上手く番号と自分が入るように何度も挑戦していたから、そこに人が居るなんて全く気づいてなかった。
クスッ…。
「撮りましょうか?」
「え?」
背後から声がして、ビックリ顔で振り向く。
「あ…。」
この人、見たことあるけど…。
思い出せない。
「撮りますよ。」
見たことあるってだけで、つい携帯を渡してしまった。
カシャッ
シャッター音に、ついピースで反応。
笑顔まで見せる。
「あ、ありがとうございます。」
携帯を返して貰おうとすると、何故かクルッと反転して操作。
「返して…ください!」
何やら操作したあとで、無事に返却。
何をされたか確認しているうちに、その人は居なくなっていた。
「あ、お礼を忘れた。
ま…いいか。」
そこから、走ってバス停に向かった。
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