青天の霹靂。

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このとき、聞き返さなかったら今ごろ、私の人生は変わってたのかな? そのくらい、ビックリすることをパパはサラッと言った。 「みや、高校生になったら、結婚するんだよ。」 はい? 「け…結婚?誰と?」 「誰って、晴人くんと。」 「お、お兄ちゃんと?」 これ以上ムリってくらいに目を見開いて晴人を見る。 晴人は、少し赤い顔でニコニコしてみやを見ていた。 「お兄ちゃん…どうして?」 「みや、これは約束なんだ。 晴人くんは、みやが16歳になったら結婚すると、ずっと誰とも結婚しないで待っていたんだ。 みや、高校生になったら晴人くんと結婚しなさい。」 「16…。高校生だよ? もう結婚?誰とも付き合ったことも、恋したことだってないのに、もう結婚? あ、有り得ない!」 言いたいことをぶちまけて、みやはママのところへ行った。 「ママ、ママは知ってたの? 私が高校生になったら結婚って。 お兄ちゃんと結婚って。」 「知ってたわ。 パパと…晴人くんの約束だもの。 晴人くんは、ずっとこれまでパパを支えてくれたのよ。 だから」 「もういい! そんなの聞きたくない!」 みやは、走って自室に飛び込み、ベッドに勢いよくダイブした。 .
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