君の全てが欲しいんだ。

転校生

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生徒たちがいなくなった教室を見てため息をつき近くの席に座る。
一時間目は自習にしよう、と決めた。

「あいつ無自覚すぎるよな…あんな顔反則だろ」

神城柚希
成績優秀で常に学年トップ。
体力があまりないため運動は苦手。
小学からあるこの学園に高校から入学し、その容姿から生徒から絶大な支持をもつ。
生徒会、風紀に負けず劣らずの人気ぶりだ。
高校生にしては低い身長に病気かと思うほどの肌の白さ。
ぱっちりとした綺麗な二重の猫目に長い睫毛。
色素がとても薄く目も髪も薄い栗色で一見儚げに見えるけどもその猫目と同じく性格は猫のようであまり人になつかない…

「しかし唯一気に入ってるやつが…藍城(ｱｲｼﾛ)学院生徒会会計の国見悠夜」

言っとくが俺はあいつのストーカーでもファンでもなんでもないからな。
こんなのうちの生徒じゃみんな知っている。
大分前にコアなファンが国見悠夜に神城に手を出すなと集団で言いに行ったらしいが出てきた国見があまりに美形で何も言えずに帰ってきたことがあるらしい。

あっちもあっちで国見の親衛隊があるらしく何人かｺｿｺｿと来たことがあったが神城を見て言葉を失って帰ったことがある。

それでお互いのファンは国見と神城のことは一応認めている…という感じか。