いつもの俺たち

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「気持ちよかった?」 行為を終え、ベッドにふたりして横になる。 微笑みながら頭を撫でてくる悠夜を軽く睨み「そーゆーこと聞くな」と呟く。 「えー、今日も柚希すっごいエロかったよー。」 「……悠夜だって何回もしすぎ…。全部中にだし…」 腰がバキバキだ。 「ふふ、ごめん。柚希があまりに可愛いから」 ……そんなイケメンスマイルに騙されないからな。 「柚希、今日泊まるでしょ?」 その言葉に首肯する。 今いるホテルは悠夜の親が経営してる会社のひとつで、都内でも有名な高級ホテルだ。 しかも最上階のスイートルーム。 広い玄関をぬけると180度夜景がみれるような全面ガラス張りの呆れるほど広すぎるリビングに出る。 存在感のあるキングサイズのベッドやキラキラ青く輝く大きい水槽に目を惹かれる。 なかにはなにかよくわかんないけどおっきい魚がいる。 ちょっとこわい。 悠夜は頭がいいからたまに会社に行って色々学んでるし、息子だからかこのスイートルームを自由に使っていいらしい。 ここを使うのは決まって今日みたいな週末。 毎週ここで行為をしている。 「じゃあ俺、先にシャワー入ってくるね」 俺の額にちゅっ、とキスをしバスルームへと消えた悠夜を見つめる。 ──悠夜と俺は恋人じゃない。
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