いつもの俺たち

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恋人じゃないけど、悠夜のことが好き。 悠夜も俺のことが好き。 でもその「好き」はお互いに意味が違って。 まぁ簡単に言えば俺の片想い。 都合のいい存在といえばそうだ。 でも悠夜は俺のことを大切にしてくれてるし俺も悠夜のことを大切にしてる。 からだだけの関係といえばそうだけどデートもする。 だからまぁ、このままの関係でいいや、と思ってる。 恋人じゃなくても、悠夜のそばにいれるならいいやーって感じ。 悠夜と肌を重ねるのも好きだ。 気持ちいいから。 ──だけど 何でいつも終わった後、胸がきゅっと締めつけられるんだろう。 ぼふっとフカフカの枕に顔をうずめる。 「悠夜」 ぽつりと呟くけど返事はない。 「はやく戻ってこい馬鹿」 シャワーなんて後でいいじゃん。 なんか悲しいんだ。 そばにきて。 馬鹿馬鹿ばーか。 悠夜のばか。 「好き」 『俺も好きだよ』 脳裏に微笑む悠夜の顔が浮かぶ。 「……うそつき」
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