言えない日々

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だって、 普通であれば、 妹の件は快く了承してくれたのである。 むしろ、 渋る私を、 悩む私の背中を押してくれたのは夫なのである。 そんな夫にこれ以上の何を伝えられようと言うのか、 これが普通の感覚ではないかと思うのである。 だけど、 母達にはこの普通の感覚がないのか、 それともそれは持ち合わせていたとしても、 そんなことをもあっさり超えてしまうほど 追い込まれているのか、 ギリギリのところにいたのか、 それは決め付けられることではないが、 私にすれば、 「よくも図々しくここまで言えるな」 というほどのお願いをまたしてきたのである。 私にはやっぱりよくわからない感覚である。
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