究極の選択

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だけど、 親子においてそんなことがあるのだろうかと、 またそんないくら考えても答えが出ないようなことに 心を奪われてしまう。 私はいつもこれを繰り返してきた。 いつまでたっても堂々巡りである。 そして、 もうそろそろ、 いやもういい加減に、 そんなことはいくら考えたってしようがないんだ、 大下家の親と子、 それは私だけという限定つきなのだが、 その関係においては もうそういうものなんだと 思うしかないことも十分心得ているはずである。 いつまで迷ってるの? いつまで引きずってるの? そんな声なき声があることも十分に承知している。
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