0人が本棚に入れています
本棚に追加
私の名前は、神宮寺四郎。知る人ぞ知る、有名な探偵の弟だ。今日は、私の華麗なるエピソードをひとつお披露目しよう。
そう、あれも豪邸だった。庭園でのビュッフェパーティー
にぎわう会場の中、ダンスにでもと手を差し伸べた女性が、急に倒れた。
「まさか、また、ブラックファントムか?」
会場は一時騒然となった。
「皆さん、食事は一時中断してください!毒物混入の恐れがあります!」
しかし、さすがは豪邸。シェフはみな外に出て調理をしており、厨房には誰もいない。
しかし、私は見逃さない。犯人が隠れるのは、誰も絶対に行かない場所。つまりは、密室化された厨房にいると。
私は駆ける。
マンゴープリンが冷やしてあった。しかし、手をつけた痕跡がない。
腹を満たした私は、そこにあったマンゴープリンをひとすくい。
その時不意に電撃が走った。
最初のコメントを投稿しよう!