第1章    違和感の出現

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そんな都合のいいことがあっていいのだろうか。 私にはどうも馴染めない。 だけど、 母と父がいいというのなら それでいいのだろう。 私には何も言う権利はない。 だけど、 どこかに腑に落ちなさを拭いきれなかった私は ひと言だけこう付け加えたのだ。 「それって、 甘くないっ!?」 って・・・。 それを妹の今日子は耳にしたのだ。 それは偶然だったのか、 母が私に何か言うことを察知して、 聞き耳を立てていたのかは 今となっては知る由もない。 とにかく母と私の会話を妹は耳にしたのだった。 後悔的な言い方をすれば、 それを妹が耳にしてしまったということ。 そして、 その日を境に、 私たち姉妹は決裂をしたのだった。
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