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私はそんな駿君の様子を見ながら、
改めて大人がしていたことの罪の大きさを感じていた。
本当は叔母さんがいるのに、
子どもはそれを知らずに育ってきていた。
従姉妹だっているのに、
駿君はそれを全く知らなかった。
大人が自分たちの勝手と都合で
子どもたちに与えてきたこの環境、
これがどれほど重いことだろうか。
私はまだなんにも知らなくて、
ただここにいて目の前のことに心の底から笑っている駿君、
そんな駿君の無邪気さに接すれば接するほど
こんな思いに駆られているのであった。
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