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そして、チャンスとばかりにちょっかいをかける私は、好きな子イジメを恋愛表現だと信じきっている小五男子そのものだったと思う。
その甲斐あってか、早瀬に私のことを認識させることは完了した。
そして強引なやり方で、自分の名前を呼ばせることに成功し、しつこく一緒に帰ることを要求すれば、根がお人好しの早瀬はすぐ折れた。
知らないうちに友達認定をもらい、そのときは私は心底満足していたのだ。
「……彼女」
「そう、彼女」
これまた中学のとき。
そう紹介されたのは初めてではなかったけど、
あのころは本当に友達以前だったし。
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