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それより、二人目だし。
私、一人もいないのに。
しかも何気に可愛いし。
面食いか、お前。
とにかく、呆然とした顔で、間抜けに早瀬の言ったことを私は繰り返して、早瀬の隣の女の子を凝視したのだ。
私を見た女の子は、目を見開いて首を傾げた。
他校生だったらしく、私のことを知らなかったみたいで、
外見に驚いたのか、それとも“誰?”とかいう疑いの目線だったのか、
詳しくは知らないけど、とにかく睨み合ってしまった。
でも、早瀬は平然と彼女のことを私に。
そして、私のことを彼女に紹介した。
早瀬はさも当たり前のように、私のことを友人だと言った。
嬉しくて堪らなかったはずなのに、早瀬の彼女の安堵の表情を見て、心が乱れた。
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