232人が本棚に入れています
本棚に追加
パチッ
玄関のスイッチを押すと
パチパチツと部屋が明るく灯る
流石に気付いたのか、盛り上がっていた2人は、ピタッと止まり、やっと、私と視線が合う
その瞬間、雅樹は細い目を大きく一瞬開いて
「千、沙…‥」
一言、名前を呼んで、言葉を詰まらせた
(何なの!?
弁解の一言も無いんだ…‥)
ショックと怒りが入り交じって、頭の先が痺れてる
雅樹の手は、まだ女の腰に回ったままで、女の方は、私を見ると、不機嫌そうに鼻で笑いながら
「何?この子?雅樹の妹?」
挑発的な目線で私を見ながら、雅樹に擦り寄る
…―プチッ―
私の中で、何かがキレた
瞬間、雅樹の腕を引っ張ると、渾身の力で、平手打ちした
バンッ!!!
大きく音が響くと、2人を裂くように、玄関を飛び出した
最初のコメントを投稿しよう!