悪夢の夜

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ドアの向こうで、さっきの女が何か言ってたけど、思い切り無視して、雅樹のマンションを出た (追い掛けても来ない…‥言い訳してくれても、納得なんていかないけど、折角の1年記念に、こんな酷い思いをさせられるなんて! 忙しいだなんて、仕事じゃないじゃない! 雅樹のバカ!!浮気なんて、酷過ぎる!!) さっき雅樹を殴った右手は、じんじんと熱を帯びていて、手のひらがピリピリしていた 涙腺が緩むと、一気にパタパタと涙がこぼれ落ちる 「~~…‥!!」 言葉にならない悲しみで、涙が止まらない マンションのエントランスの近くで、1人泣いてたけど、今頃、さっきの事なんて気にせず、あの女と宜しくやってるのかと思うと、悲しみが怒りに変わった 雅樹にとって、私ってこんな物なんだ 弁解も無し、追い掛けても来ない、これが答えだね…‥
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