司Side

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昔から、女顔な俺は、小学生の時は『おとこおんな』『オカマ』と一部の男子にからかわれ(言った奴は、全員殴ってやった…)中学生になっても、身長だけは伸びたが、華奢な体つきな俺は、街を歩けばしょっちゅうナンパされていた そんな時、モデルのスカウトをされ、からかい半分で事務所に行くと、俺が男と知って驚きながらも、採用となってしまった 但し、『女モデル』としてが条件だった  女装してモデルなんて嫌だったけど、ギャラの良さについ引き受けてしまった… 最初の仕事が、人気雑誌のファッションモデルに抜擢され、それがきっかけで、あっという間に、売れっ子モデルになれた俺は、今に至るが、事務所の社長と一部の人間以外には、俺が男だというのは秘密にしている 鏡の中の自分を見て、「うっしゃ!」と気合いを入れる 『コンコン』 ドアをノックする音がしたので、慌ててさっき外したウィッグをかぶる 「は~い」 可愛く返事をすると、入って来たのは、事務所の社長(高木 麗奈タカギ レイナ、45歳モデル事務所(aqua)の女社長)だった
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