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そして、夜になるとたまらなくなり、お姉さんに電話をするのです。
その時は、目から涙があふれ出すのです。
声が上ずって声にならない声でお姉さんと話しました。何時間も、何時間も・・・。
お姉さんも妹の気持ちが分かるだけに何時間も妹に付き合うのでした。
そうやってお母さんは、自分の心を何とか壊れないようにしていたのです。
そのころ、りなちゃんとけんちゃんは、おじいちゃんとおばあちゃんにお世話をしてもらっていました。
お母さんがいなくてもおじいちゃんとおばあちゃんが手を焼く様なことをしなかったのでした。そして泣くこともしませんでした・・・。
そして、子供たちを母親に合わせると、辛くなって泣いてしまうから、退院するまでは、合わせない方がいいとおばあちゃんたちに言われて、
お父さんも子供達には合わせないようにしていました。
子供達もこどもなりに我慢していたのでしょう。
お母さんに会いたいけど会えない、我慢しなくてはいけない。それがお母さんの為だと子供心に思っていたのでしょう。
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