第1章お母さん病院へ行く

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それは特にりなちゃんはとても強く感じていました。りなちゃんはお姉ちゃんだから、我慢しなくてはいけない。健太の面倒を見なくてはならないと思うのでした。 健太はまだ2歳です。よくわからない状態だけど大好きなおかあさんがいなくて寂しいはずです。 だけど、自分の心が壊れないようにお母さんのことは心の奥へ閉じ込めてしまっています。 自分を守る防衛本能のようなものでしょう。 健太は、お母さんがいない寂しさを、おばあちゃんで埋めていました。 お母さんの代わりに、おばあちゃんの胸に抱き付いていました。 そして毎夜、おばあちゃんと一緒に眠りました。 子供たちは、それぞれの思いを抱きながら、毎日を過ごしていました。
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