第2章 お母さん抗がん剤療法を受ける。

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お母さんは、病院で、抗がん剤療法を受けていました。1回目を受けてから、アレルギー症状がひどくなりました。 その時、お姉さんにいっています。 「お姉さん、抗がん剤って怖いよ。抗がん剤打つ前に、ステロイドホルモンを打つんやけど、その時ね、体中の血管がバリバリって言うてたんや。ほんまにびっくりしたわ。 その後に、抗がん剤を打ったんやけど。しんどいわあ。私、体もつやろか・・・。耐えられるやろか・・・。後2回も残っているんやで。」 お母さんには抗がん剤が良く効いたのでした。それから、抗がん剤の副作用が強く現れ、お母さんをさらに死の恐怖へと駆り立てるのでした。 お姉さんは、妹の言葉を聞いて恐ろしくなりました。 「あんた、ホンマにすごいことしてるんやね。よう頑張ってるね。」 「お姉ちゃん、しんどいわ。起きられへんわ。むかむかするし、食べられへんし。しんどすぎて眠られへんわ。抗がん剤ってすごいなあ。先生は、抗がん剤で死ぬ人はおらへん言うてたけど、私このまま、死ぬんちゃうやろかって思ってしまうわ。・・。」
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