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そんな子供たちを見ていた、お父さんが、口を開きました。
「りな、健太、よく聞いておくれ。お母さんは、病気になってしまったんだよ。
お腹に悪いデキモノが出来たから、それを取る為に、入院して、手術をしなくちゃいけなくなったんだ。
しばらくは一緒には暮らせないけれども、おばあちゃんとおじいちゃんが来てくれるから。さみしくないよ。」とお父さんが言いました。
りなちゃんは、
「お母さん、入院するの、どこへ、どれくらいで帰れるの。ねえ、ねえ。」と聞いてきました。
お母さんの目にはうっすらと涙が浮かんでいました。
そして、自分の可愛い子供たちに向かって、話しかけました。
「りなちゃん、けんちゃんしばらく辛抱してね、お母さんね、病気を早く治してりなちゃんと、けんちゃんの所へ帰ってくるからね。そしたらず~と一緒にいられるよ。それまでの辛抱だよ。お母さんの為に辛抱できるかな。」
そういうと、二人を抱きしめました。
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