お母さんに会いたい

第1章お母さん病院へ行く

やはり血のつながった者同士、打ち解けるのも早いものでした。

子供たちは母親のいない寂しさから、心が壊れないように守ろうとして、いたのでしょう。環境に順応する速さが物語っていました。

こうして何とか、子供達とおじいちゃんとおばあちゃんと、お父さんと生活が送れるようになってきました。

そのころ、お母さんは癌と言う死の恐怖と闘っていました。手術をしてくれる先生はとても有名な先生でした。

腕もとてもいいそうです。そのおかげで、お母さんの手術は無事成功しました。

しかし、お母さんの体に、もしかしたらまた癌が再発する可能性があるかもしれないと言う医者の言葉に心が深く深く、傷つき暗い海の底に沈んでいくようでした。

お父さんは医者の言葉に、たいして、どうすればよいかと尋ねました。

医者は、抗がん剤療法を行う事を進めると言われました。抗がん剤で残っているかもしれない癌をやっつければ再発はしないだろうと医者は言いました。