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大学2年。秋。
彼は、友達の好きな人。
今まであまり話したことはなかったけれど、文化祭が近づくにつれて、関わりが増える。
どんなとこが好きなんだろう。
どんなとこが良いんだろう。
そうやって彼を見ているうちに、いつの間にか、――好きになっていた。
「どっちが勝っても、恨みっこなしね。」
ある日友達が私の気持ちに気付いて、言ってくれた言葉。
ライバルでありながら、彼女の優しい言葉から、いっそう友情が深まった私たちは、日々彼について語る日常。
お互いの状況を確認して、羨ましがったり励まし合ったり。
思えば不思議な時間だった。
そうこうしているうちに、彼に猛アタックしている他学科の女の子が、にわかに私たちに影を落とし始めた――
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