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ですが、僕の心を引っ掻き廻す言葉も、おねえちゃんにしてみればただの愚痴なんでしょう。
「努(つとむ)に話してすっきりしたわ。ありがとう」
たまにご褒美がもらえます。
僕にはその「ありがとう」だけで充分でした。
いや、それは嘘だ。
僕は上辺の僕を否定しました。
本当は、僕はおねえちゃんの恋人になりたい。
愛して欲しい。
僕が世界で1番大事だって言って欲しい。
だって僕にとってはおねえちゃんが世界で1番大事だったからです。
おねえちゃんのためなら友達だって学校だって家だって、そして僕自身の将来だって要らないと思うのです。
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