試作①「何でもできる美少年の何でもしちゃうご奉仕日誌」

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 ですが、僕の心を引っ掻き廻す言葉も、おねえちゃんにしてみればただの愚痴なんでしょう。 「努(つとむ)に話してすっきりしたわ。ありがとう」  たまにご褒美がもらえます。  僕にはその「ありがとう」だけで充分でした。  いや、それは嘘だ。  僕は上辺の僕を否定しました。  本当は、僕はおねえちゃんの恋人になりたい。  愛して欲しい。  僕が世界で1番大事だって言って欲しい。  だって僕にとってはおねえちゃんが世界で1番大事だったからです。  おねえちゃんのためなら友達だって学校だって家だって、そして僕自身の将来だって要らないと思うのです。
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