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ある晩、おねえちゃんがいつものように夕食を食べに来ました。
冬だったのでとても寒くって、お母さんの作った夕食はシチゅーでした。
おねえちゃんはそれをぺろりと平らげ、2杯もおかわりしました。
「しまった!ダイエット中なのにっ」
おねえちゃんは残念そうに言いました。
確かに去年と比べて少し太ったような気はします。ですが、そんなこと僕にとってはどうでもいいことでした。おねえちゃんはおねえちゃんなのでどんなになっても僕は愛しているのです。
「直美ちゃん、お父さんに持っていってあげて」
「うん。おばさん、いつもありがとう」
おねえちゃんは笑ってお母さんからタッパーを受け取りました。
「直美ちゃんのお父さん、最近帰るの遅いみたいねぇ」
「そうなの。繁忙期でちょっと忙しいみたい。でも早く帰って来られても私が夕飯作らないといけなくなっちゃうからさぁ。楽できていいの」
おねえちゃんは笑って言いましたが、どこか寂しそうでした。
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