「不可解な出来事」

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さて まずこの事態に 遭遇した人には 説明が必要だろう いや間違いなく 必要だ なにせ この事態の当時者に なっている俺ですら 理解に苦しんでるのだから 要は目の前にいきなり あらわれたポニーテールの眉間に青筋つけた それはもう世間でいう所ではかわいーねぇと言われるようなそれはもう華奢な少女が自分よりもひとまわりもでかい俺の体に ボディーブローを かましてくるのだから あまりに突然すぎて 俺は受け身をとれずに 膝をおる 目の前の少女が 仁王立ちに立ち こう言い放つ 「てめぇはきにいらねぇ!」 「・・・は?」 それが 俺 神崎悠斗と 立花 ユリの 出会いだった その後 そのまま 立ち去っていくユリを みながら 俺は唖然としていた だが 俺は少しすると 立ち上がり 何事もなかったかのように 歩きだした 周りを見ると 多くの視線が俺をみる そういえば 商店街のど真ん中だったなと思いながら その場を立ち去る 基本的に俺は感情を 動かさない というか感情がよく わからないのだ まぁ過去の出来事も 関係あるようだけれど それも考えるのが 煩わしい そんな性格のせいか ついたあだ名が 無感動の悠斗 なんてセンスのない名前 身長が180とでかい分 くだらない奴らにも 目を付けられた 集団でぼこられたりも したが顔色ひとつ変えない俺をきみわるがって 最後には逃げたっけ 痛いなんて もうつらいとも おもわない わらうのも 煩わしい まじ くだんねぇよ まじ 退屈 だけど そんな退屈な世界に いみわからねぇ 少女がとびこんできた 「・・あいつ、うちの制服きてなかったか?」 先程殴られた少女の服を 思い出すと自分の通う 学校の女子のセーラー服と重なる 「まさかな、ドラマじゃ あるまいし」 俺はため息を つきながら自宅へと 帰った
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