37人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
休み時間の
クラスメイトの質問攻めから逃れ
同じ学年の奴らの好奇の視線をふりきり
俺は屋上にきていた
誰も見えないような
死角に身を潜めて
懐から煙草を取り出すと
一息ついた
俺は煙をはきながら
つぶやいた
「・・だりぃ」
俺は頭をかきながら
先程言われた事に
頭を悩ませた
あるクラスメートからの
一言
「いつから付き合ってんの?」
「・・・は?」
俺は再び頭を抱えて
「・・・いつのまに
あいつが彼女になってんだよ」
俺はまた煙草を
吸ってつぶやいた
「・・まぁあのばばぁの
仕業なんだけどな」
俺は煙草を吸いおわると
手摺りにもみ消して
「・・俺に誰かを好きになる資格なんてあるわけない」
そう自嘲気味に
言って
俺は
午後の授業を
ふけることにした
最初のコメントを投稿しよう!