NextShot【Test】

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デンゴンカラスを呼んでから救助の船がくるまでの間、俺達の船はただ波に任せるまま揺られていく。 ふと、陽の光を反射して赤々と輝くものが止まる。 ドラゴンブレスーー 沈みゆく船の、灰の積もった残骸に浮かぶ魔性の銃。 そうだ、アレを回収しないと… 俺がその旨を伝えると、船長は手漕ぎで救命艇を残骸に近付けた。 さて、と…体中が怠いが、これも任務だ。 俺の手で回収しないとな… 船の残骸に足を付けると、歩いても沈まない程度の浮力は残っているらしい。 といっても、軋む音が徐々に大きくなってきてるから、ここももうすぐ海に呑まれるだろう。 早く回収して引き上げねーと… 「うわっ…!」 ドラゴンブレスに触れようとした途端、積もっていた灰が俺の腕にまとわりついてきた。 いや、違う…! これは、なんてことだ! 「渡さない…俺…ちか…ら…」 風に流される真っ白な砂のように形を失い、グズグズと崩れてしまって今では見る影もないが… それは正真正銘、ゼカードさん“だった”ものだ。
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