719人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
隊の初任務は廃棄場の後始末だった。
そこではターセルの試作品がそのまま放棄されていたらしいのだが、どうにも最近その付近で行方不明者が頻発し、確認に向かった連絡員も消息を絶ったとのことだ。
ターセルは、実験体の生命力が想定していたものより遥かに高く、恐らくまだ生きているのだろうと平然と言っていた。
興味はあるが制御出来ないのであれば不要と、それの排除には新兵器が試用されることになった。
準備には色々と時間が掛かるらしいので、俺には久しぶりの休暇が与えられた。
しかし、とても羽を伸ばしている暇などない。
きっと、これが一人で行動できる最後の時間になる…
慌ただしい休暇になりそうだ--
最初のコメントを投稿しよう!