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夢の中で俺は
エピローグ -火焔のころ-
新緑の季節、みずみずしい若葉が
目にまぶしい。
むかし同じ季節に大事な人を
同じ様に見送った。
その時となりにいたのは、
今、土の中で横たわっているナミだ。
見えない目から
涙をボロボロこぼしながら
愛しい相手であるサギの死を
受けとめている姿は
凛として綺麗だった。
やっとサギと同じ場所にいられるね。
ソラは心の中でナミに話しかける。
サギも二人が可愛がったウリも
そこに居る。
私もそろそろかな。
二人に出会えていい人生になった。
本当に二人には感謝しても
感謝しきれない。
願わくばいつかまた二人と
そして二人が巡り会えますように。
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