まじぱん ～My little Santa Claus～

あとがき

　この度は【まじぱん　～My little Santa Claus～】を読んでいただきありがとうございます。

　こんな短い話だというのに書き始めてから８年ほどかかっているとゆう……。汗

　執筆開始して間もない頃に読はじめてくださっていた方たちには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、ようやく完結させることができました。太子橋 今市としては数少ない完結作品です。

　本編登場のただただ暗いだけの主人公の対人恐怖症はすっかり影を潜め、現在は周囲の人たちとも上手くやっています。小さなサンタクロースの彩未ちゃんは今ではしっかり多感なお年頃のようですが、いっちゃんとはまだまだ仲良し。たまに会う時には２人でベットに寝そべりながらお互いの恋愛相談してみたり、スマホゲームで遊んだりしております。時々２人の間にヤキモチを妬いた母ちゃんが割り込んで来たりと楽しく過ごしておるようです。

　ところで、お話の後日談なのですが、彩未ちゃんがいっちゃんにあげたサンタクロースの砂糖菓子。母ちゃんが用意していたクリスマスケーキから勝手に取って持って行ってしまったようで、夕食後にそれに気付いた母ちゃんからまたまた叱られたそうです。

　あと、サンタクロースの砂糖菓子をいっちゃんにあげてしまったせいでサンタさんからプレゼントをもらえないと思っていた彩未ちゃんでしたが、翌朝にはちゃんとプレゼントが……。もちろん母ちゃんからなのですが。

　ところが彩未ちゃんは、砂糖菓子をちょっぴり食べちゃったせいでサンタがいっちゃんのところにではなく間違えて自分のところに来てしまったのだと勘違いしたそうで、自分が貰ったプレゼントをいっちゃんに渡しに行くと大泣き。母ちゃんから「プリキュアのオモチャ貰っても、いっちゃんが困るやろ！」と説得されて一件落着したそうです。

　本編では書いてはいませんが、安心して下さい、実は割とコミカルなうえにハッピーエンドです。

　というわけで、クリスマスには不向きの暗い話に最後までお付き合いいただいた方々にお礼の代わりとして彩未ちゃんのちょっと可愛い後日談をお伝えさせていただきました。

　追伸。タイトルの【まじぱん】ってなに？って思われている方に。

　アーモンドと砂糖を練り合わせて作られた、ケーキなんかのデコレーションにも使われたりもする洋菓子をマジパンと言うみたいです（マルチパンとも言われるそうですが）。本編ではサンタクロースの砂糖菓子と表現しておりますが、当時のいっちゃんがそれがマジパンと呼ばれていることを知らなかったからというのが理由です。