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「んっ……、ジン……」
「ほら、千穂ちゃん……、言って」
「好き……っ、ジンが、好き」
「いい子」
緩急をつける手に導かれて果てれば、ジンは白濁に濡れる親指の腹を舐めた。なんて色っぽいのか!
「今日は薄いね。昨日出しちゃったからかな?」
「うるせーよ。オレがいつ出そうがオレの勝手だ」
「ならおれは、千穂ちゃんに濃いのあげるよ。たっぷりとね。ゴム越しだけど」
「ま、待て! 優しくしろって言ったよな……?」
「おれはいつだって優しくしてあげてるよ。そこのところは解ってるよね、千穂ちゃんは」
にこりと返る顔はとてつもなく綺麗だ。そしてその時は、必ず悪いことが起きる。――オレにとって。
「嫌だ、やだっ、やだぁ……!」
抵抗も虚しくあの時と同じくベルトで後ろ手に縛られ、ガンガン突かれていく。背後からではなく、足を開かされてくの字に曲げられ、腹や顔にかかる白濁もお構いなしに。
「ジンっ! てめっ、あとで、覚えてろよっ! ――く、うぅっ!」
「もう忘れた」
「ふ、じゃけんにゃっ」
言い返す言葉はジンの舌で溶かされる。重なる唇からは「好き」と零れ、深くを抉る。
「んんー!」
「千穂ちゃん、可愛いよ。可愛い、可愛い、可愛い、可愛い。――俺の千穂ちゃん」
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