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司に、連絡しようかとも思ったけど、用事があるって言ってたし、わざわざ元カレの事を年下の司に言うのも、気が引けて、雅樹が私に会いに来てた事は伏せておく事にした
(まぁ、無視ってたらいーかな…‥
メールも、着信も拒否ってるし、大丈夫でしょ…)
それにしても、行くトコが無い…‥
でも、コンビニ弁当持ったまま、ぶらぶらするのも恥ずかしいし…
プァ プァン
思案していると、通りすがりの車にクラクションを鳴らされた
(今の…‥私?)
振り向いて見てみると、車はバックしてきて、私の横で止まった
「あっ、要さん!?」
ウィーンと助手席側の窓が開き、笑顔の要さんが居た
「偶然ですね?要さん、司と一緒ですか?」
「いや、僕はまた買い出しに出てたんですよ
そこのスーパー安いの知ってます?
千沙さんは、もうお帰りですか?」
要は、コンビニ弁当に目をやる
「あ~…‥そう思ってたんですけど…‥
ちょっと帰りづらい事がありまして…‥」
言葉を濁していると
「じゃあ、僕の店に来ます?そのままじゃ、お店にも入りづらいでしょ?」
「いーですか?じゃあ、お邪魔します」
雅樹が居なくなるまで、要さんの店に避難する事にした
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