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その日の帰り道、学校近くの公園の脇に路駐していた要さんを見かけた
向こうも私に気付き、クラクションを軽く鳴らしてくれた
私は要さんのバンに駆け寄り、挨拶した
「要さん!こんなトコで会うなんて、奇遇ですね!」
「そーですねぇ、千沙さんは?お仕事の帰りですか?この間と違って、随分雰囲気が違いますね」
「あっ…‥」
(こんな格好の時、要さんに会うのは、ちょっと恥ずかしかったかも…‥
せめてメガネだけでも、外せば良かった…‥)
私を気遣ってくれてか、要さんは
「女性は、服装や化粧で色々な顔を持ってますね~
可愛らしい千沙さんも素敵ですが、こういう落ち着いた、雰囲気の千沙さんも、素敵ですよ?」
「あ、ありがとうございます//
でも要さん、よく直ぐに私って気付きましたね?」
「…あぁ クス
コホン…‥いえ、僕は一度会った人は良く覚えてるんですよ
千沙さんも、こちらを見てくれてましたし」
(あれ!?今要さん笑った?)
「へぇ~、でもすぐ気付いてくれて嬉しかったです」
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