130人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「前の事があるし…‥
…でも、これも仕事だから、こちらの都合で勝手にカメラマンは変えられないでしょ?
明日の撮影で、いきなりご対面して、あんたがカメラの前で笑えなくなったら困るから、今日呼んだのよ」
(‥…何で……‥)
「…大丈夫だって!
これでも、俺プロだよ!?
昔の事なんて、忘れたよ!
明日は、任せて!
話はそれだけ!?」
「えぇ…‥」
少し、心配そうに俺の顔を見る
「じゃ、俺帰るから…!」
事務所を出てからも、とにかく俺の頭の中はぐちゃぐちゃだった
社長の前では、気丈にふるまったけど、正直動揺しまくってる
「‥…何で
‥…何で今頃になって…‥
‥…せっかく忘れようとしてたのに…‥
―――‥………花穂…‥」
最初のコメントを投稿しよう!