130人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
男は、イライラした感じで、何故か要さんを睨むと、笑いを堪えながら、要さんがこっちに来た
訳が分からないままいると、要さんが
「千沙さん?気付かない?」
「え!?」
すると、隣の男はサングラスと、ニット帽を取った
「あ!!
司くん!!? 何で此処に!?
君ダメじゃない!!こんな時間にこんな所!!」
私が叱ると、要さんは吹き出しそうなのを堪え、苦しそうに笑っている
「なぁ…‥、ここは素直に『ありがとう』じゃねーの?
それとも、さっきの奴に付いていきたかった?」
「あ…‥
ごめん…ありがと…‥」
私が素直に謝ると、そっぽを向いて、ふてていた
「何よ!?
ちゃんと謝ったじゃないの!!」
「……‥」
その様子を見ていた、要さんが、まだ顔が揺るんだまま
「司、今日裏はいーから、千沙さん送ってあげて」
「……‥」
沈黙の後、私の腕を掴んで、店を出ようとする
「ちょっ、ちょっとぉ!!
待ってよ!!
私、またお金も払ってないし…!!
送ってくれなくても、1人で帰れる!!」
半ば、引きづられ気味の私が精一杯抵抗するも虚しく、店の外に連れ出された
最初のコメントを投稿しよう!