第2章

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暫くして 少年はまた口を開いた。 少女の住んでいた場所のこと 変わりゆく空のこと いつかほろびた時間のこと。 先刻したばかりの話を 少年はもう一度 繰り返した。 一言一句、同じ話を。 しかし少女はそれでもよかった。 少年の声をずっと 聞いていたかった。
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