第1章

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少女が少年を待ち続けてひとつきが経った。 その日も少年は現れなかった。 少女は、少年に教えてもらったけれど 理解のできなかった感情を覚えた。 「かなしい」 「さみしい」 少女にとって初めての感情だった。 それは日を重ねるごとに 強く 大きくなり やがて少女は 「くるしみ」に耐え切れず まぶたを 閉じた。
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