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「……わかった」
海洞がそういうと砂絵木が教室から出ていった。
……?
「放課後に屋上に来て、だって……」
「は?」
何で?
放課後、屋上。
砂絵木と海洞の3人で一緒に柵に寄りかかっていた。「玄部、」
「ん?」
「やっぱ、いいや……」
「サエ~!」
「でも、……」
「何で、海洞居んの?」
「いいでしょ、別に」
「ナミ、やっぱり2人にさせて……」
「……わかった、教室で待ってるね」
「うん」
「玄部、」
「ん?」
何分だろうか、長い沈黙が続いた。
突然、砂絵木がこっちを向いた。
「大好き、」
顔が赤くなっている。
ドクンッ!
「えっ?」
ドクンッ!
か、……可愛い。
「……」
「……聞こえなかった?」ドクンッ!
「聞こえたけど、」
「……返事」
ドキッ!
返事?
…返事って何を言えばいいんだ?
「……明日で良いから」
そう言うと走って屋上からいなくなった。
オレは1人屋上に取り残されていた。
……かわい過ぎ。
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