命乞いとtrial

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17日、日曜日。 電車で鳥取市に行った。 鳥取刑務所。 上着を脱いでから、全身を銀色に変化させた。 入ってしばらくして、鉄格子の嵌められた窓があった。それを左の拳で叩き割って、液体に変化して中に入った。 中には無精ひげの太った男がいた。 「誰だ、お前!」 「犯罪歴は?」 「詐欺だよ!」 直ぐに槍に変化させた左腕で喉を突き刺した。 「ぐはっ!」 左腕を引き抜くと、膝から崩れた。液体に変化して隣の鉄格子に移った。 「誰だ!お前」 無精ひげを生やした痩せた男が目の前に立っていた。「お前の犯罪歴は?」 「強盗殺人だよ!それがどうした!」 ……強盗、……殺人? 「……死ね!!」 ナイフのような左腕で男の首筋を切り裂くと、血が飛び散った。 死体になった男を残して、液体のように変化して、隣の鉄格子の中に移った。
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