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(また、黙りかぁ…)
花穂の沈黙に耐えきれず、肩でため息を落として、取り敢えず、手当てはしてやらないとと思い、救急箱を探そうとした
「…司?」
俺の行動に、花穂は不思議そうに尋ねた
「取り敢えず、その手と首、手当てしないとダメだろ…
っお、あった、あった」
見つけた救急箱を、花穂に見せる
「ほらっ
手、出しな」
そう言って、手を差し伸べた
「…いい
痛くなんかない…」
「痛くない訳ないだろ!?
そんなに血がでてるのに!意地張ってないで、手、貸せよ」
「いーーって言ってるでしょ!!
ほっといてよ!!
司が、私に戻って来てくれるなら、手当てする」
(んな、無茶な…)
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