第1章

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 ハンカチ2枚、バンダナ1枚、ポケットテッシュ1つ、ポケット・ウェットテッシュ1つ、綿棒9本、瞬間接着剤、ライター、アルコール綿14個、ロープ1巻、スイスアーミー・ナイフ、小型ナイフ、大型ナイフ、現金(円、ドル、ユーロ)、家族クレジットカード、ハンドタオル、メモ紙とボールペン、飴8個、各種ポイントカード、塩の小袋4つ、ビーフジャーキー3つ、酢昆布2つ、ミニチョコ6つ、小さい水の入った水筒、  そして……  紫ノ上島の公式地図1枚、サクラ作成の地下エリア地図、小型LEDライト、38口径の弾14発、357マグナム9発、9ミリ12発、45口径3発、12ゲージ散弾弾3発。S&W M13一丁、グロック19一丁、サクラの携帯電話端末1つ、小型電子機器1つ、プラスチック拘束具4つ、小型爆発物1つ…… 「な…… なんでこんなに入っているの?」 「あいつは財布持ち歩かへんからなぁ…… しかし意外に女の子らしいもの持っとる」  飛鳥はサクラが女の子らしい白とピンクのハンカチを持っている事に驚いていたが、むろん宮村の驚きは別だ。これだけの量が、全てサクラのズボンに取り付けられた携帯灰皿のようなポーチの中から出てきたのだ。どう考えてもA4サイズのバッグ以上の量がある。 しかもさらに驚くべきことに、飛鳥の様子ではまだ中に何かあるらしい。 「あかん…… もう一層は開き方がワカランわ」  そっちはサクラのプライバシー・エリアか重要品エリアか、開け口の構造が手探りではさっぱりわからず、しばらく頑張ったが結局飛鳥は諦めた。 「小型核爆弾くらいは入ってるかと思ったけど…… しかしこれだけあれば……」 「どうなってンの!? そのポーチ!!」  そのツッコミ待っていました! とばかりに飛鳥は満足そうに頷く。 「これぞサクラの粗密四次元ポケットや!! NASA極秘開発の国家秘密! フフフ♪」 「飛鳥ちゃんのヘンな手袋といいバリアーといい、なんなのそれ」 「メイド・イン・うーぱーるーぱー犬もどきや♪」  これもJOLJUのスーパー・アイテムでもちろんNASAは関係がない。しかしJOLJUやJOLJUアイテムは一般人には言えないから飛鳥もこれ以上は説明できない。しかし自慢はしたいので顔だけは得意顔だ。好奇心が強い宮村は今この瞬間に限れば島のことよりサクラや飛鳥の秘密について聞きたくてしょうがなくなった。
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