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「冬」
もう数えるのも面倒なくらい出会った季節
またあの寒い季節がくるのか
どうせなら、雪がふれば良いのに
中途半端に寒いここには白いそれは全く見えない
寒いね、なんて言ったって
君はいない、いない、温もりはない
点滅するカラフルで小さな光を見ながら
君の温もりを探すように、手を伸ばす
その手は、冷たい空気に触れた
そして実感する、もういないのだと
まるで、終わらないかくれんぼ
ねえ、きこえてますか
もう良いかいを繰り返したって
もう良いよ、はかえってこない
新しい隣を探したってさ、
何かが足りないんだ、きっと
君が欲しいだなんて、許されないわがままですか
どうせ君には聞こえないのだから、
今だけ、そう小さく呟いて
「君の隣にいれますように」
By 佐夢&くー
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