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説明は小さな手巻き式のものから始まり、古いシリンダー(円筒)型やディスク(円盤)型のオルゴール、そしてオートマタ(からくり人形)のオルゴールと続く。
ゆっくりと動くオルゴールを、視覚と聴覚で感じ取る。
それは不思議な気持ちだった。
きらびやかなのに繊細で、どこか切ない。儚げに響く美しい音は、じんわりと心に染み入る。
オルゴールは、蓄音機の普及によって、その時代を終えることとなったらしい。録音した演奏や声が、世の中の人の心を奪ったそうだ。
こんなにも美しいのにもったいない、そう思うけれど。だけど、時代は移り変わる。より便利だとされるものに取って代わる。
娯楽も、街も、そう。
高いビルが建ち並び、自動車や地下鉄で自由に移動でき、いつでもどこでも高音質の音楽が楽しめる。
私もその恩恵を預かっているひとりだし、便利さを手放すことはできない。
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