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だけど、職場のあるビルの高層階から眺める景色をどこか無機質でもの寂しく思うのも事実で。高くそびえ立つ四角い箱の中に何百という人が、機械に向き合って何時間も過ごしているのだと考えると、味気ない世界だなと思う。
世の中には、こんなにも美しい世界があるのに……。
自分の暮らす世界はなんて味気ないんだろう。そして、私はどうしてそこで平然としていられるんだろう。
いや、平気じゃないから、イヤフォンで耳を塞ぐのか。外界との接続を断ち、何も考えられなくなるように。
って、こんなこと考えちゃうなんて。やっぱり少し疲れているのかな。最近本当に忙しかったから。心が荒んでいるかも。
歩いてきた倉敷の街並みとオルゴールの音色を思い、せめてこんなに美しいものは、残していってほしいと思った。
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