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「わかりました」
そういうのが精一杯だった。
それではまた、暇になったら連絡でもくださいね。
そう言って立ち去りたかった。
でも、声を出したら、同時に嗚咽してしまいそうだ。涙を堪えるだけで精一杯だった。
もう、終わりかもしれない。
あと少しだけ、限られた時間を大切にしようと思っていた。
たとえ永遠に続かないとわかっていても、今だけは向き合おうと決めたばかりだったというのに。
どうしていいのかわからない。
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