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次のランゲージエクスチェンジの日。
いつものファーストフードの前に、エコは遅れて現れた。
「エコおっそ」
「ショウごめん、課題おわらなくて」
「なんだよ、だったらメールくれれば今日レッスンなしにしたのに」
「やだやだ。エコはショウと会うのが楽しみなんだから」
エコはぶんぶんと首を横に振った。
あんなことがあって何かしら態度が変わるかとも思ったけど、エコはケロッとしてた。
ラテン気質であまり物事にこだわらない性質だし、後には引きずらないタイプなのかもしれない。
「日本語覚えるのに熱心なのはいいけど、専門科目落としたら大学卒業出来ないよ」
「だって……。その、漢字とかしらべたりするのも、時間かかっちゃって」
「あー、漢字ね。……手伝おうか?」
「ほんとっ?! あ、でもエコ今レポートもってない」
「じゃあ、エコんち行こ? 何気に俺らお互いの家行ったことないし、たまにはいいんじゃない?」
「きたないよ? ショウびっくりするよ」
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