Alegria

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 明け方、おかしなことになる暇もない程ギリギリでレポートは仕上がった。  横になるスペースなんてないくらい部屋は散らかっていたから、俺はテーブルに突っ伏して仮眠した。  ……と、思っていたのに、目覚めた時はエコのすぐ隣で寝ていた。耳元にかかる息がくすぐったくて顔を背けると、背中からぎゅっと抱きしめられた。  腰の辺りに熱いものが触れている。  仕事中にそんなの散々見てきたし、なんとも思わなかったのに、今はちょっとだけドキドキする。  エコ……寝てるんだよな?  身体を離そうと思ったけれど、冷え切った部屋の中エコの体温が心地よくて、俺はそのままもう一度目を閉じた。  次のランゲージ・エクスチェンジの後、レポート完了の打ち上げを兼ねて居酒屋に行った。  給料日だからって、酒の強いエコはボトルで焼酎を頼んで一人でガンガン飲んでいる。  いつもよりも陽気で元気なエコを見ながら、俺はカクテルを注文した。 「ショウって飲みに行こうって言うけど、いつもあんまり飲まないよね?」 「あー、うん」 「エコばっかひとりで酔っ払ってる」 「ねー」
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