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「バッカじゃねーの!? 朝から晩まで仕事シゴトで、
月の半分は会社に泊まり込んでるお父さまが、
どーやったら十人も恋人作れるっていうんだよ。
ちょっと考えりゃ、
わかることじゃん!」
二十人はまとめて食事ができそうなばかっ広いダイニングルームで、
たったひとり、
テーブルについている少年は言った。
「じょーだんじゃないね。
あんなバカ女、
絶対この家に入れてやるもんか!」
「そうやって今までに何人、
お父さまの再婚相手を追い出してしまわれたんですか?」
炊きたての豆ご飯を茶碗によそいながら、
美晴(みはる)は苦笑した。
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