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「いや、どう見ても悠君はネコでしょ?…ごめん、僕なんだか混乱してきた。」
真人さんはキッチンに消えた。
「俺も用事思い出した。」
兄貴まで。
逃げないでくれ!!
「つまりさ。お前は最初から仕組んでいたわけ?…じゃあ、入院してたってのも、嘘?」
「嘘じゃないよ。…喧嘩で無茶したら肋骨折れちゃって。」
あはは、と笑う悠。
笑い事じゃねーよ。
「でもさ、俺が由樹那を好きだって事は嘘じゃないよ。ずっと君を手に入れたくて。夢が叶って嬉しいよ。」
甘い声。優しいキス。
俺はどこまでこいつに騙されているのか定かではないが…結局、許してしまうんだ。
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