第7話 俺たちの間に秘密はない

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「…先生。俺、やっぱスタジオに残ります。何かあったら飛んでいきますので、連絡して下さい。」 先生は組んでいた脚を戻すと、ニッコリ微笑んだ。 「私も、君がここにいてくれた方が安心ですよ。後の事は任せました。」 「先生、すいません。ありがとうございます…。」 俺は思いきり頭を下げた。 「はは…。迷いがとけたのかい?近頃、君はこちらが心配になるくらい険しい顔をしてたね。」 周りにはバレバレってわけかよ。ダメだな、俺。 「ちょっと、出てきます。」 洗面所で顔を洗い、俺は鏡に映る自分の顔を見た。 笑おうとしても笑えない。 やっぱ、あいつがいないとダメだわ…。
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